『丸まる背中は悪いのか?』①

いわゆる”いい姿勢”は正直しんどい!

オレンジ整体院の佐藤です。

今日は昔から言われているいわゆる”いい姿勢”はなぜ良くないのかを話したいと思います。

「背中を伸ばせ!」 ← 今回はこれ!

「胸を張れ!」

「腰を反らせ!」

これらをひとつずつ説明します。


「背中を伸ばす」(まっすぐな背骨)

「背中にこの物差しが入る様にまっすぐにしろ! 」

小学生の時にそんな風に先生に指導されていました。
ついでにその物差しで叩かれる時代でしたね(今じゃありえないでしょ)

ところが人間の背骨は”生理的湾曲(せいりてきわんきょく)”と言って、生まれもったカーブを描いているのが本来の形なのです。

いわゆる”S字カーブ”ですね。

脊椎の生理的湾曲

背中側からこの自然なカーブを見ると、首が前湾(前にへこむ)、上半身の背中が後湾(後ろに丸まる)、腰が前湾(前にへこむ)する形となります。

そもそもなぜ背骨はこのようにカーブしているかと言うと、重さのある頭を支えたり、走ったり、物を持ったりした時に体にかかる負担を分散するためにあります。ちょっとしたバネみたいなものです。

例えば背骨がまっすぐな状態だったとしてジャンプをすると、負担が全部腰の一部に集中して腰を壊すことになります。

腰に限らずカラダ(背骨)の歪みがきつい方はどこかしらに負担が集中し痛みの原因になります。

ストレートネックもそうですね。
本来の首のカーブを失ってまっすぐになってしまい、首の根元に負担が集中してしまう。
最悪頸椎ヘルニアの原因にもなったり。

そしてもっと細かく言うならば、背骨の一個一々の形はこのカーブを描いたときにぴったり合う形になっています。
つまりこの骨らがまっすぐに並んでしまうと骨同士の角があたるようになってしまい、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨のでっぱりの原因にもなります。


なので背中をまっすぐにしようとするのは間違いなのです。

むしろ自然に本来の脊椎(背骨)のカーブを描けるようになるのが理想です。


次回はなぜ「胸を張る」はいけないのかをお話いたします。

以上